個人事業主は、いくらから所得税が発生するか?

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所得税が発生するのは、年間の所得(利益)が48万円を超えたとき

毎年3月15日までに、所得税の確定申告が必要になります。

サラリーマンであれば毎月の給料から所得税は天引きされ、天引きした金額にズレがある場合には年末調整で差額を調整しますが、フリーランスは自分で確定申告をする必要があります。

どれぐらいの利益があると、所得税を払う必要があるのか。

目安としては、「年間で48万円」です。

一年間の個人事業の利益が48万円を超えると、所得税が発生します。

注意すべきは、「売上」が48万円ではなく、「利益」が48万円を超えた場合に所得税が発生するという点です。

売上から経費を差し引いた残りの金額が48万円を超えると、所得税がかかります。

これは、「基礎控除」と呼ばれる、年間の利益が2,500万円以下の人が受けられる税額控除が関係します。

年間の事業の利益が48万円以下である場合、基礎控除が48万円が差し引かれるとゼロ円になり、税金もゼロになります。

なので、所得税が発生するかどうかの目安は、48万円になります。

青色申告の場合、利益が48万円以下でも確定申告が必要

年間の利益が48万円を下回る場合、確定申告は不要になります。

ですが、青色申告をしている場合は、48万円を下回っても確定申告が必要になります。

青色申告をすると税金が安くなりますが、税金を安くするためには期限内に確定申告書を提出することが要件になっているためです。

払う税金はゼロであるという確定申告書を作成して提出する必要があります。

「令和7年度税制改正大綱」で、基礎控除は58万円に増額

昨年12月に公表された「令和7年度税制改正大綱」では、基礎控除が48万円から58万円に増額する案が出されました。

そのため、税金が発生する利益のラインも58万円に引き上がります。

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