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日本在住で、給料は海外の会社から支給されている場合、確定申告が必要
日本に住んでいて、海外の会社にリモート等で勤務しているために給料を外貨で支給されている場合、給料から源泉所得税が天引きされていません。
この場合、所得税があらかじめ納税されていないことになるので、自分で確定申告をして納税をする必要があります。
この時に論点になるのは、外貨の給料を日本円にどうやって換算すればいいのかです。
外貨の金額をそのまま確定申告に使うことはできません。確定申告&納税は全て日本円で行う必要があります。
日本円に換算する方法
外貨で支給された給料を日本円に換算する時は、支給時のTTMレートで換算するとされています(所法57の3①、所基通57の3-2)。
TTMとは、外国為替市場の基準となるレートです。金融機関が外貨を円に交換するときのレートに、金融機関の手数料を加味したもので、外貨で取引をするときの基準になります。
三菱UFJやみずほ銀行などのサイトで、毎日更新して公開されています。
みずほ銀行 外国為替公示相場
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 外国為替相場情報
具体的な計算例
毎月の給料額:1万ドル
支給日:毎月25日
適用レート:外国為替公示相場(TTM)

上記のような計算結果となり、確定申告に使う給与の収入額は16,906,200円となります。
実際に確定申告される際は、税務署や税理士に確認をしながら、計算してみることをおすすめします。